公開日 2023年2月26日 最終更新日 2023年2月26日
世界的に有名なオランダ人DJ/Producer デュオ Yellow Clawに対して、ヤンゴンで4月に開催される”Rangoon Thingyan Festival” に「出演しないで」との声が集まっている。
(この記事を書いている時点で、Yellow Clawがヘッドライナーとして出演することは公式発表されていないが、オーストラリア人 DJ Brett Allen と Bonkaの出演は発表されている。)
クーデター後、ミャンマーで公演する外国人DJはこれまでにもいたが、今回のような抗議は一切なかった。
しかし、Yellow Claw級の有名DJともなれば話は違った。
「2021年2月1日のクーデター以降、1万7000人以上が逮捕され、3000人以上が軍事政権に抗議したために殺害されたミャンマーで開催されるイベントに出演することは、軍事政権のプロパガンダツールとして機能し、彼らの支配の正当化に加担することになる」と警告し、「影響力のあるアーティストとして、ミャンマーの人々との連帯メッセージを送る必要があり、出演をキャンセルすることで、ミャンマーの人々が残虐行為にさらされているのを世界が黙って見ているわけではないと明確なメッセージを送ることになる」と続けた。
去年7月にはKo JimmyやPhyo Zayar Thawなどの処刑を受け、東南アジアを拠点に活動するミャンマーでも人気のDJ達が、「ミャンマーから多くの出演オファーが来ているが、罪のない市民が犠牲になっている中で、パーティーしてお金を稼ぐことはできない」とし、「ミャンマーに平和が戻るまでは一切ショーを行わない」と宣言している。
Yellow Clawの出演が正式に発表されれば、クーデター後初のスターDJのミャンマー公演となり、その行方に注目が集まっている。