この曲がアツい!現役高校生プロデューサーが厳選する今月の10曲(5月編)

公開日 2022年5月29日 最終更新日 2022年5月29日

現役高校生プロデューサーのHaruumi Nishidaが今月リリースされたダンスミュージックから最も注目されるべき作品を厳選し、全国の音楽ファンへお届けします。毎月紹介される10曲は、こちらのプレイリストからご覧になれます。

1. Nao, Orange Purple – Like This [Loud Memory Records]

約9ヶ月前から制作を開始し、半年程前にSoundCloudにアップした所 ファンの間で話題になった曲が遂にリリース!

Sony Music Belgiumと連携を持つLoud Memory Recordsから、若手の日本人プロデューサー「Nao」(18歳)とオランダ人プロデューサー「Orange Purple」のコラボ曲「Like This」が先日5/27にリリースされた。Naoの抜群のメロディセンスと、Orange Purpleのパワフルな音が合体し、哀愁漂うFuture Bounceとなっている。また、Naoは6/18日にWombで開催されるデイイベント「NEXT LEVEL」にDJとして出演することが決まっており、この曲を生で聴くことができるのではないかとファンの中で盛り上がっている。

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2. WEDNESDAY CAMPANELLA – 卑弥呼 [WARNER MUSIC JAPAN]

国内ポップスアーティスト「WEDNESDAY CAMPANELLA」による最高なポップス x ダンスミュージックの曲が新アルバム「ネオン」に収録されていた。

アイドル曲のようなキャッチーな日本語ボーカルを特徴としているが、ドロップではダブステップやFuture Bassで使うような近未来的な音や、かなりヘビーな808ベースが使用されている。その二面性がこの曲の素晴らしいところ。J-Popで好まれるキャッチーさを保つ一方で、一般的とされている曲の構造や、インストのスタイルを完全に破壊しているのが最高だ。今までの系統を破る「挑戦」は、その先の音楽を変える力がある。かなり期待できるアーティストだ。

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3. Brooks, Mo Falk – Take My Breath Away [STMPD RCRDS]

Martin GarrixなどとのコラボなどでFuture Bounceを代表するプロデューサー「Brooks」と最新ジャンルColour Houseを発明した「Mo Falk」がコラボし、5/20についにMartin GarrixのレーベルSTMPDRecordsからリリース!IDとして二人のDJセットで使われていた時からファンが待ち切れずにいた「Take My Breath Away」は二人の音がうまくミックスし、耳に張り付くようなベースの音を特徴としている。「2年前、自分の夢はBrooksとコラボすることだった」とMo Falkは自身のInstagramにて話していたが、それが実現したことによって生まれたこの曲は世界中の人々を踊らすに間違いない。

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4. Fiko, Aitochusei – In Your Eyes [CHARGE RCRDS]

5/13にギリシャのプロデューサー「Fiko」とアメリカのプロデューサー「Aitochusei」によるコラボ曲「InYour Eyes」がCharge Rcrdsからリリースされた。

イントロから、歪んだピアノや独特なパッドの音に引き寄せられる。重低音と重なるボーカルには「頭の中の感情を自由に表現したい」といった歌詞があるが、それは爆発的な四つ打ちのドロップによって達成しているのではないか。「ただの踊れる曲」ではなく、エモーショナルで異次元なダンスミュージックとなっている。

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5. KOTONOHOUSE – Colorful [FUTUREmode]

Kawaii Dance Musicを作る日本人プロデューサーの「KOTONOHOUSE」がavexの新しいダンスミュージックブランド「FUTUREmode」から新曲「Colorful」を5/11にリリース!

「Colorful」は日本のアニメやゲーム文化とEDMの特徴を合わせた、新感覚の曲。冒頭の「え、私?」の声に引き込まれ、青春時代を思い出させる日本語ボーカルと美しいメロディで「日本」ならではの世界観を表現している。まるで日本の映画のように構成されて作り上げられたこの曲は、唯一無二の体験だ。

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6. Veatz, KTTK – Give Me Another Round [Digital Empire Records]

日本のテックハウス界をリードするプロデューサー「KTTK」と、Progressive HouseとHouse両方を手がけるマルチジャンルプロデューサー「Veatz」によるコラボ曲がDigital Empire Recordsからリリース!

グルーブ感あるドラムやベースラインとセクシーなボーカルが重なり、期待から外れないサウンドに仕上がっている。とにかくパワフルな音を持つこの曲はパーティーやナイトクラブに似合うことは間違い無い。また、KTTKは先日Twitterにて、6月3日(金)に新曲をリリースすることを発表したので、お見逃しなく!

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7. Flume – Highest Building (feat. Oklou) [Future Classic]

Grammy賞を受賞した経験もある「Flume」が5/20に新アルバム「Palaces」を発表!

その一曲目である「Highest Building」は重いベースとエモーショナルなシンセがレイヤーされており、メタルな音を特徴としている。今EDM界隈で流行っている実験的な音をFlume独自の改造をし、Dua Lipaなど数々の有名アーティストのリミックスを手がけるボーカリスト「Oklou」の近未来感溢れるボーカルと馴染ませた独創的なサウンドとなっている。全曲が完璧に仕上げられている、ハズレないこのアルバムを必ずチェックすべきだ。

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8. Autodepth – Turn It Down [House Views]

ハウスシーンで今一番注目されていると言っても過言ではないレコードレーベル「House Views」からインドネシアのプロデューサー「Autodepth」が新曲をリリース!

5/19にリリースされた「Turn It Down」は、Autodepthの得意とするDeep Houseのサウンドをテックハウスのベースラインと合成し、アングラな世界観を作り上げている。Bleu Clair、OOTOROなどを中心に、アジアのハウスミュージックシーンが急激に盛り上がっている中、新しい種類のハウスの音を次々と産み出すAutodepthは今後も期待できるアーティストだ。

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9. Arya, Alexis B – Could Be Us [CHARGE RCRDS]

カナダのプロデューサー「Arya」とメキシコのプロデューサー「Alexis B」の新コラボが5/6にリリース!

Charge Rcrdsからリリースされたこの曲は、革命的なサウンドを持つ。ドロップには最新ジャンルである「Colour House」の要素を踏まえたシンセが使われており、セカンドドロップで変化するリズムはたまらない。いち早く新しいトレンドを取り入れながら、自分たちの個性を混ぜているところが素晴らしい。新世代のダンスミュージックの先駆者となるだろう。

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10. John Summit – In Chicago [Off The Grid Records]

US Dance Radioで一位を獲得した米国プロデューサー「John Summit」の新曲「In Chicago」が5/13にリリースされた。

曲名の通り、シカゴの歓楽街を歩いているような世界観を描いているハウスの曲となっている。アシッドの音、リッチなシンセのサウンドスケープや魅惑的なボーカルにより、ハウスミュージック界で最も話題となっているアーティストによる見逃せない作品に仕上がっている。

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著者「Haruumi Nishida」について:

17歳のDJ・Producer。Sony Music Belgiumの傘下の「Loud Memory」をはじめ、多くの海外レーベルと契約・リリースしている。また、イベントのオーガナイズなどにも手を付け、日本のダンスミュージックシーンを盛り上げたいという思いで活動している。2022年にはレーベル「Colors Recordings」の制作・立ち上げにも携わっている。

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